「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
貸出中の時は、予約ができます。
《一般書文学》
『本バスめぐりん。』 大崎 梢/著 東京創元社
種川市を走る移動図書館「めぐりん」は、3000冊の本を載せて市民に本を届けます。バスに乗っているのは、定年後、第二の職場として働き始めた運転手のテルさんと、元気の良い図書館司書の女の子ウメちゃんです。
巡回先に訪れるさまざな人と本にまつわる謎を二人が解いていくハートフルミステリーです。この本を読んだら、きっと移動図書館を利用してみたくなるはず!
各務原市では「さつき号」という移動図書館車が、市内を巡回しています。白と黄色の車体に、本の妖精ブッキィの姿が描かれているのが目印です。見つけたら、ぜひのぞいてみてくださいね。
(対象 一般)
《一般書》
『世界最先端の研究が導き出した、「すぐやる」超習慣』
堀田 秀吾/著 クロスメディア・パブリッシング
人はなぜ物事を「後回し」にしてしまうのでしょう。なぜなら人間は先延ばしにしてしまう生き物だからです。なので「すぐやる」ことができないのは人間として仕方がないのです。
ではどうすればすぐに行動できるようになるのかを世界最先端の研究結果に基づいて色々な方法、考えで紹介しています。たとえば、やる気がでない時は「あとでやろうはバカヤロウ」と自分に言い聞かせて「5秒」でやり始める。など、心に残る言葉が数々でてきます。
すぐに行動できない自分を振りかえる機会や、実践に繋がるヒントが発見できるのではないでしょうか。
(対象 一般)
《児童書》
『おったまげコンテスト36 ~世界のへんてこ競技会~』 アンナ・ゴールドフィールド/文 ハンナ・リオーダン/絵 大西 昧/訳 鈴木出版
アラビア半島の南西にあるイエメンという国。その西海岸で暮らす、ザラニク族の間では「ラクダのこぶ跳び競争」が行われます。また、イギリスやオーストラリアでは「ミミズ誘い出しコンテスト」という変わったコンテストがあります。ラクダのこぶをどのように跳び、ミミズはどうやって誘い出すのでしょう?
世界中で行われている変わった競技や、へんてこなコンテストを集めたのが、この「おったまげコンテスト36」です。見たことも、聞いたこともない珍しい競技がたくさん!ワクワクしながら、世界各国の競技会を読んで楽しんでみてくださいね。
(対象 小学中学年から)
《絵本》
『おかえり、フク』
北川 チハル/作 鈴木 びんこ/絵 佼成出版社
岐阜県で実際にあったお話がもとになっています。
あるご夫婦が、山で足にけがをしたカモシカの赤ちゃんを保護します。幸福のフクと名付けられ、村の人々の協力や見守りもあって、けがもなおりすくすくと育ちます。ご夫婦にとって、わが子のようにかわいいフクでした。
しかし、国の天然記念物であるニホンカモシカは、家庭で飼うことはできず、1歳になると山に帰さなくてはなりません。遠くはなれた山にはなされたフクは…。
ご夫婦とフク、さらに周囲の方々との心あたたまる物語です。