「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
貸出中の時は、予約ができます。
《一般書文学》
『名探偵のままでいて』 小西 マサテル/著 宝島社
2023年『このミステリーがすごい』大賞受賞作。レビー小体型認知症を患う祖父が、安楽椅子探偵となり、孫娘の持ち込む様々な「日常の謎」に挑む連作ミステリー。孫娘と祖父のやりとりに優しさや切なさを感じます。
大学在学中から放送作家として活躍してきた作者のデビュー作。自分でも推理小説を書いてみたいという長年の夢と、父が患っていたレビー小体型認知症に関するより正確な理解を広めたいとの思いが、理想的な形で結実した作品だったとインタビューで答えています。
たびたび出てくる古典ミステリの引用やオマージュ、あなたはどれくらいわかるでしょうか?
(対象 一般)
《一般書》
『都道府県別ご当地ソング大百科
~県民性でひもとくご当地ソングの秘密~』 合田 道人/著 全音楽譜出版社
「ご当地」と言えば、何を思い浮かべますか?
グルメ、キャラはすぐに思いつきそうですが、マルシェ、ヒーロー、マンホール、ナンバープレートなど、その土地ならではのさまざまな種類がたくさんあるようです。その中で今回見つけたのが、ソングです。この本は、日本全国の町や、地名、特色などが盛り込まれた歌を都道府県別ベスト10で紹介しています。著者の独断と偏見ではあるものの、小学生から90歳までのアンケートを元に、県民性を加味しながらの結果が出ています。
さて、わがまち岐阜県はどんな曲がランクインしているのか!?
(対象 一般)
《児童書》
『大接近!工場見学 3 (ガンプラの工場 プラモデル)』 高山 リョウ /構成・文 岩崎書店
「大接近!」シリーズで刊行されている本の中から選んだ一冊です。工場見学全5巻、ごみとリサイクル編、SDGsリサイクル編、スポーツものづくり編はそれぞれ全6巻からなる一大シリーズではありますが、とても読みやすい文章、イメージをつかみやすい写真・構成で、身近なモノから日本のものづくりの一端に気軽に触れられます。
こちらのガンプラなら「今はコンピュータで色々出来るけど、昔は設計図、というか何もかもが手書き、手作業スタートだったような…」「やっぱり基本はザクかなぁ・・・赤いと三倍上手に作れるかも」「とりあえずこの制服着て工場ウロウロしたいなぁ」等々皆さん思い思いに想像を抱かれ、実際に作る時の楽しさも増すでしょう。冷静に考えたら、実物大ガンダムがそびえ立っている(しかも動く!!!)現在、♪アニメじゃない ホントのコトさ♪とはよくいったモンです。
(対象 小学中学年から)
《絵本》
『タローズベーカリー』
影山 直美/絵 さの ももこ/文 マイルスタッフ
あるところにたろうという柴犬がいました。たろうはふつうとすこしだけ違ったところがありました。それはパンを作って売っているのです。その名は『タローズベーカリー』。これが意外と繁盛していたのですが、やはり商売。パンが売れ残ってしまう日がありました。売れ残りのパンは責任を持ってタローが食べていたのですが、ある日、その姿をお客さんに見られてしまったのです。うわさはすぐに広まり、タローの店ははやらなくなってしまいました。しかし、タローのパンのファンという女の子がやって来て…
イラストは『柴犬さんのツボ』でおなじみの影山直美さんが描いた絵本です。
(対象 幼児)