「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
貸出中の時は、予約ができます。
《一般書文学》
『烏は主を選ばない』 阿部 智里/著 文藝春秋
山内という異界を舞台にした和風ファンタジーの第2作目。人間に転身できる八咫烏という一族の頂点に立つのは、兄宮か弟宮か?
「うつけ」として名高い弟宮に、いやいやながら仕えることになったぼんくら少年の雪哉。弟宮はなぜ、「うつけ」と呼ばれる振る舞いをするのか? 朝廷の権力争いや暗殺に巻き込まれた雪哉が目にする真実とは?
コミックにもなり、アニメ化もされた大人気シリーズを、ぜひ原作でお楽しみください。
(対象 一般)
《一般書》
『住まいかた解剖図鑑 ~センス光る暮らしの秘訣がマルわかり~』
大島 健ニ/絵と文 エクスナレッジ
日常。今までとは少し変わってきた地球環境。コロナ後に人気になったおうちキャンプ。毎日続く人の生活にも、いろいろな変化が必要になってきました。自分なりのわがままな住まいかたの提案が、豊富に盛り込まれた1冊です。
一級建築士である著者の丁寧な絵により、目で見てすぐにわかるように描き出しています。片付け・おもてなし・家事ラクから、人生最後の特等席となるお部屋まで、参考になる『住まいかた』を見る事ができます。
おうちでの快適なすまいかたを、この機会に研究するのも良いのではないでしょうか。
(対象 一般)
《児童書》
『12歳までに身につけたい科学の超きほん』 左巻 健男/監修 朝日新聞出版
「科学」と聞いて、科学者が研究する難しい学問だと思っていませんか?
この本を読むと、私たちがいつも見ていたり、使ったり、触れたりしている身近なことが「科学」だとわかります。妖精「パワー」と「エナジー」が科学の星からやってくるマンガで始まるこの本は、科学の“超きほん” 生物の世界から、力と道具やバイオテクノローまで幅広い分野を、わかりやすいイラスト、写真などをつかって説明しています。
この本で科学のふしぎをワクワクに変えてみましょう!
(対象 小学中学年から)
《絵本》
『みえるとかみえないとか』
ヨシタケ シンスケ/さく 伊藤 亜紗/そうだん アリス館
色々なほしを調査する宇宙飛行士。ある時、後ろにも目がある人たちを見つけました。前も 後ろも一度に見えるため、後ろが見えないというぼくに対し、「ふべん」「かわいそう」と いった言葉を投げました。いろいろ調べていくうち、生まれつき全部の目が見えない人と出会いました。彼は、「みえないからできないこと」はたくさんあるけど、「みえないからこそ できること」もたくさんあるということに気づきます。
みえる、みえないというだけでなく、この世界はその人にしかわからない、その人だけの見え方や感じ方があります。子どもだけでなく、大人が読んでも「ちがい」について考えさせられる一冊です。
(対象 4歳から)