「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
貸出中の時は、予約ができます。
《一般書文学》
『青淵の竜 ~小説渋沢栄一~』 茶屋 二郎/著 廣済堂あかつき
武蔵の国、深谷の青淵の池から誕生した竜の如く、渋沢栄一は幕末の激動期を持ち前の才覚で乗り越え、出世していくものの、自分の意に沿わない出来事ばかり。やがて、世界を見て今の日本のままではいけないと思いを改めるようになります。帰国後、商才を遺憾なく発揮し、近代の日本経済を築き上げていきます。
近代日本をリアルに表現するこの本から、新一万円札の肖像となった渋沢栄一の生き様を感じてみませんか。
(対象 一般)
《一般書》
『脱「パワポっぽさ」のデザインテクニック ~プレゼン資料、SNS投稿画像、POP、チラシetc.…完成度が上がる超簡単アイデア集!~」』
まいぺる/著 KADOKAWA
仕事をするなかで説明資料を作ったり、データや企画をまとめたり、またチラシやポップ・バナーを作ったりなど、パワーポイントを使う機会がある人やもう少しデザインにこだわりたいと思っている人もいるのではないでしょうか? きれいで分かりやすく作れば、見ている人に内容はもちろん重要なポイント等も伝わりやすくなります。この本を読んで気に入ったデザインを真似してみたり、レイアウトや配色、図形などを使ってのコツやテクニックをつかんで、自分なりのアレンジを試して、今までとは違う資料やチラシを作ってみるのはどうでしょう。
(対象 一般)
《児童書》
『デジタル世界の歩き方 ~デジタル機器を自分らしく、自信をもって使うためのガイド~』 狩野 さやか/著 ほるぷ出版
私たちは、コンピュータとインターネットにかこまれた世界に生きています。2020年以降は全国の小中学校に1人1台のタブレットとインターネットの整備が始まりました。2021年には、デジタル庁もでき、世の中のデジタル化をすすめています。
しかし、身近なわりにコンピュータやインターネットがどんなものかは、よくわかっていない人が多く、操作が簡単なので、とりあえず使っている人が大多数です。
この本では、4人のなかまといっしょにコンピュータとインターネットのしくみや、コンピュータでどんなことができるのか、使うにはどんな注意が必要なのかを、マンガやイラストで学んでいきます。デジタルの世界は日々進化を続けているので、大人もこどもと一緒に学んで、このすばらしい技術の使い手となっていきたいですね。
(対象 小学中学年から)
《絵本》
『おじいちゃんとパン』
たな/絵、文 パイ インターナショナル
おじいちゃんがパンを食べている。ぼくが見に行くと、おじいちゃんは「しかたねえな」とパンをわけてくれる。ぼくが小学生になっても、中学生になっても、高校生になっても、ぼくを「ちびすけ」とよんでパンをわけてくれる。
おじいちゃんとぼくとのあたたかい食事風景と、おじいちゃんの好きな甘いパンのレシピがおいしそうな絵で描かれている。「ぼく」が書いているレシピの文から仲の良い家族関係がわかるのもたのしい。
(対象 小学低学年から)