「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!貸出中の時は、予約ができます。《一般書文学》
『六十歳からの人生 ~老いゆくとき、わたしのいかし方~』 曽野 綾子/著 興陽館 六十歳からの人生、どのように老いていくのか。日々の生活でのこうしたい、こうでありたいが、経験とともに読みやすい長さ・文章で書かれています。身近な家族には聞きにくいような話や、老いた時の気持ちや考えに新たな発見がある一冊です。なかには厳しい考え方をするところもみられますが、そのように生きたいと決めて生きている著者が、魅力的にもみえます。六十歳がまだ先にある人にも、また、過ぎた人にも、何かしらの気づきがあるのではないでしょうか。
(対象 一般)
《一般書》

『コケの国のふしぎ図鑑 ~ミクロの写真で楽しむ~』 左木山 祝一/著 エクスナレッジ
身近によく見るコケを、虫めがね・高倍率ルーペ・顕微鏡など様々な拡大パターンで覗いてみる。
コケの基礎知識、厳選した54種類のコケの生態、テラリウムの楽しみ方などが紹介されており、コケの魅力を初心者にもわかりやすく伝えています。
コケとはいったい何者なのか?拡大して映し出されたコケの姿は、私たちが普段目にする姿と全く異なり、とても美しく奇妙な形をしています。ルーペを持ってコケのある場所に冒険したくなるような一冊です。
(対象 一般)
《児童書》

『黄色い夏の日』
高楼 方子/著 木村 彩子/画 福音館書店
中学生になり美術部にはいった景介。建物を描くという課題に選んだのは、木々や草花に囲まれてひっそりとたたずむ古めかしい洋館でした。その洋館にひとりで暮らす老女との交流と、ゆりあという名の可憐な少女との出会いによって、景介は妖しく美しい物語の中へとひきこまれていきます。キンポウゲの咲き乱れる夏の庭の景色や、謎めいたストーリーは、まるで白昼夢でも見ているかのような感覚になります。幻想的な夏の風景の中に、思春期に足を踏みいれた少年の心のひだが繊細に描かれた作品です。
(対象 小学高学年から)
《絵本》

『あしにょきにょきときょうりゅう』
深見 春夫/作・絵 岩崎書店
ある日、散歩をしていると坂の上から大きな豆が転がってきました。「私を煮て食べてちょうだい。」と豆が言うので食べてみると、あらびっくり!左の足がにょきにょきと伸び始めました。足は家を飛び出してどんどん長くなり、森を抜けトンネルを抜けてとうとう恐竜時代にやってきてしまいます。恐竜の保育園まで伸びてきた左足は、どうなるのでしょうか。伸びた足が迷路のようで、足と一緒に次のページに引き込まれる楽しい絵本です。
(対象 幼児から)
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