「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員等がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
令和7年4月号から令和8年3月号まで1年間、各務原西高校の学生が推し本を紹介します!(みんなの図書館プロジェクト)
貸出中の時は、予約ができます。
■一般文学
・書名:「かがみの孤城」
・著:辻村深月
・出版者:ポプラ社
学校に行けていない中学生のこころは、ある日、光った鏡に吸い込まれてしまいます。気がつくと立派な城の前にいて、狼の面をつけた小学生くらいの少女“オオカミさま”と会います。その城は「願いが叶う城」で、「願いの鍵」を見つけて叶えるという場所でした。主人公の他にも同じくらいの年の人が連れて来られていて、一緒に鏡の中の城で過ごします。 主人公やその他の登場人物たちの感情の表現がリアルなので、感情移入しながら深く物語に入り込むことができます。 リアルな感情のファンタジー、伏線回収も綺麗で感動できる物語です。
(対象 一般)
■一般書
「暮らしのパンごよみ ~パン喫茶「円居」春夏秋冬酵母パンのテーブルレシピ~ 」
・著:門脇磨奈美
・出版者:すばる舎
秋深まる今日この頃、ちょっとおいしいものはいかがでしょうか? 紹介する本は岐阜市にあるパン喫茶「円居」さんのレシピ本です。季節感あふれる、酵母パンにあうおかずやデザートのレシピの数々は読んでいるだけでもワクワクし、幸せな気分になります。パン作り初心者の人たちに試作をしてもらったというレシピは1つのボールで作る、家庭でも作りやすい生地でわかりやすくポイントがまとめられています。パン作りを慈しむ著者の思いがひしひしと伝わってきます。 パン作りを始めてみたい方、おうち時間を彩るカフェメニューを取り入れてみたい方、ぜひご覧ください。
(対象 一般)
■児童書
「なんでもただ会社」
・作:ニコラ・ド・イルシング
・訳:末松 氷海子
・絵:三原 紫野
・出版者:日本標準
いたずら好きのティエリーは、ある日パパとママがいないあいだに適当な番号を押していたずら電話をかけてしまいます。つながった相手は、お客様からご注文をいただく品物をなんでもただでお届けするという「なんでもただ会社」。ティエリーは欲しいものを次から次へと注文していくのですが、ある時ただほど怖いものはないという恐ろしい体験をしてしまうのです。“うまい話につられると、とんでもない目に合う”という作者のメッセージを、この物語のハラハラ・ドキドキから感じてみてください。
(対象 小学中学年から)
■絵本
「奄美の森で ドングリたべた? 」
・文:木元 侑菜
・写真:松橋 利光
・出版者:新日本出版社
秋になると中央図書館がある各務原市民公園では、たくさんのドングリに出会います。 この絵本は各務原市民公園から遠く離れた奄美大島のドングリ(シイの木)の森のお話です。ドングリの実がなるのを心待ちにしている大きなキツツキのオーストンオオアカゲラ、琉球列島にしかいないケナガネズミ、ドングリを運んでくれるルリカケスなど、さまざまな生き物の日常生活、そしてドングリの森によってみんながつながって生きていることがわかりやすく説明されています。2021年世界自然遺産に登録された奄美大島を旅した気分になれる写真絵本です。
(対象 小学低学年から)