「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員等がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
令和7年4月号から令和8年3月号まで1年間、各務原西高校の学生が推し本を紹介します!(みんなの図書館プロジェクト)
貸出中の時は、予約ができます。
■一般文学
「線は、僕を描く」
・著:砥上裕將
・出版者:講談社
とある展示会場で水墨画の世界と先生に出会った主人公。そこで先生から内弟子にすると突然の発言が。それを聞いていた先生の孫から勝負を提案され、まさかの1年後の展覧会で勝負をすることに。
主人公は水墨画を通していろいろな人、自然、道具などと関わり、心の傷と向かい合いながら成長し、生きていく意味を見つけ出します。繊細な筆の動きや表現、自然の見え方、心情の変化が美しく描写されています。私たち読者の生活もこの本を通して変わるかもしれません。是非みなさんも一度この本を読んでみてください。
(対象 一般)
■一般書
「読んだら忘れない読書術 ~精神科医が教える~」
・著:樺沢紫苑
・出版者:サンマーク出版
あなたは最後に読んだ本の内容を覚えていますか?せっかく時間をかけて読破した本でも、内容を忘れて実践できないのであれば、それほど勿体ないことはありません。この本は精神科医の筆者が脳科学や心理学に基づいた「読んだら忘れない読書術」を伝授してくれます。
例えば、筆者が薦める方法の1つに、「鉄は熱いうちに打て読書術」というものがあります。これは、興味がわいた本を見つけたら、すぐに読むという方法です。こうすることで、脳にドーパミンという物質が出た状態で読むことになるので、より記憶に残せるそうです。
この本であなたの読書レベルをさらに高いものにしませんか。
(対象 一般)
■児童書
「見るのが楽しくなる目のひみつ ~The Magic of Eyes~」
・監修:今泉 忠明
・絵:さいとう あずみ
・出版者:創元社
みなさんは視力検査をしたことがありますか?アルファベットの「C」の形をしたものを見て、視力をはかる検査です。サバンナに住むマサイ族には、なんと40mも離れた場所から「C」を見分けることができる8.0の視力を持つ人がいるそうです。野生動物に注意をはらいながら暮らす生活が、驚異的な視力を生み出しました。
鳥の視力もまたすぐれています。人間の6倍から8倍の視力があり、上空を飛びながら地面の小さな虫を見つけたり、紫外線を目でとらえることができ、木の実の食べ頃も見分けられるといいます。
10月10日は目の愛護デー。見えるってどういうこと?動物たちの目にはどう見えているの?いろいろな目のひみつをたんさくしてみよう。
(対象 小学中学年から)
■絵本
「あたしのすきなもの、なぁんだ?」
・文:バーナード ウェーバー
・絵:スージー リー
・訳:松川 真弓
・出版者:評論社
「あたしがすきなものなあんだ?」と女の子が聞くと、「なにが好きなの?」と、やさしくパパが聞いてくれます。紅葉した秋の美しい景色の中でたくさんの好きなものの話をおとうさんと女の子が手を繋ぎ、肩車をし、もみじで遊びながら会話しています。
散歩しながら変わる景色や、ほのぼのとしたやりとりをお子さんと一緒にゆったりとお話を楽しんでください。
(対象 幼児から)