「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
貸出中の時は、予約ができます。
《一般書文学》
『いいひと、辞めました』 ふかわりょう/著 新潮社
いいひとは、モテない。いいひとであっても、いい男ではない。いいひとの反対がサイテー男…?ならば、サイテー男になってやる!と決意した主人公のこじらせ方が最高に面白い。天然のサイテー男は絶滅危惧種で、ほとんどが養殖。(本当にありそう。信じちゃいそう。)これからサイテーな人に出会ってしまったら、この人は天然か?養殖か?と、つい考えてしまいそう。それで、天然でも、養殖でも、「こういう人が地球を回してくれているんだ!」と思えたら、その場の不快な気分がふっと軽くなるのではないだろうか。なんなら、ちょっぴり拝んじゃったりして。今見えている世界が一変する、ふかわワールドの世界をあなたも是非。
(対象 一般)
《一般書》
『辞書には載っていない!?日本語』
高村 史司/著 青春出版社
一般辞書には載っていない知られざる日本語252語が解説されています。鏡餅を切るではなく開く理由は? 教養とユーモアで読み解いた内容に、「知ってる!」「聞いたことある」「へえ~」と思わず関心してしまいます。ちょっと人に話したくなるネタがいっぱいです。
(対象 一般)
《児童書》
『ニイハオ大飯店のひみつ』
わいはなし倶楽部/作 カワズミ/絵 理論社
「ニイハオ大飯店」はアヤシーナタウンにある世界一おいしい中華料理店。 アヤシーナタウンは世にも不思議なことばかりおこる街で、ニイハオ大飯店はスリリングで奇妙なはなしにいつも事欠きません。うでききの料理長、その名も肉饅頭はサンラータンが得意料理です。でもおいしい料理の裏にはとんでもない秘密があって…。
ふたこぶかぼちゃの冷たいデザートや目魚のからあげなど、ちょっぴり刺激的なレシピつき。ぜひチャレンジしてみてください。
(対象 小学中学年から)
《絵本》
『もみじのてがみ』
きくち ちき/作・絵 小峰書店
むこうの山から、まっ赤なもみじが一枚届きました。もみじを受け取ったねずみは「… こっちの やまにも もみじ あるかな」と、もみじを探しに出かけます。
りすとヒヨドリも一緒に手伝って、赤いものを見つけては駆け寄っていきますが、赤いキノコだったり、赤い木の実だったり、赤いキツネだったり、なかなか見つかりません。ねずみたちはもみじを見つけることができるのでしょうか?
迫力満点のまっ赤なもみじが、印象的な秋にぴったりの絵本です。もみじ狩りに山を訪れたくなります。
(対象 3歳から)
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令和6年9月号.pdf★
令和6年10月号.pdf