「図書コンシェルジュ」とは?
図書館職員がコンシェルジュ(案内人)となり、毎月おすすめの本をご紹介するコーナーです。《絵本》《児童書》《一般書》など、幅広いジャンルから「ぜひ読んでほしい1冊」を選んでいます。
何を読もうか迷ったときや、新しいジャンルに挑戦したいとき、ぜひ参考にしてみてください。
■一般文学

「佐藤愛子の孫は今日も振り回される」
・著:杉山桃子
・出版者:コスミック出版
タイトルにあるように著者は、『九十歳、何がめでたい』などで知られる作家佐藤愛子さんのお孫さんです。普段は『青乎(あお)』というアーティスト名で自作の歌をライブで歌ったり、動画を作成したりなど自分のやりたいことをやっているそうです。
本書は、佐藤家の歴史、愛子さんのこと、ご自分のこともいろいろと綴られています。
幼少期には、愛子さんとコスプレ年賀状を作成しており、そのことも『孫と私の小さな歴史』として出版されていますが、桃子さんはその頃から振り回されていたんですね。
(対象 一般)
■一般書

「天才の思考 ~高畑勲と宮崎駿~」
・著:鈴木 敏夫
・出版者:文藝春秋
宮崎駿さんは根っからのまじめな人、高畑勲さんは日がな1日ぶらぶらして幸せに過ごせればいいというタイプ。2人の天才の強烈過ぎる個性のぶつかり合いを、最も間近で支え続けたプロデューサー鈴木敏夫さんによるスタジオジブリの歴史やジブリ20作品の制作秘話をめいっぱい詰め込んだ一冊です。
トトロに登場する女の子は当初1人だったが、同時放映予定だった「火垂るの墓」への対抗意識で時間を延ばしたくて姉妹にしたらしいなどの秘話や、アニメーターの髪の毛が全部抜けるエピソードには、天才と対峙することの大変さを物語っています。巻末の最初で最後のジブリ特別鼎談は必見です。
(対象 一般)
■児童書

「はっけん!小型サンショウウオ」
・写真:関 慎太郎
・著 :田上 正隆ほか
・出版者:緑書房
小型サンショウウオは、つややかな身体に小さな手足、くりっとしたつぶらな瞳がかわいい生き物です。体長約20センチほどの小柄な体で隠れるのがとても上手。寿命はまちまちですが、10年以上生きているのもいます。
本書では、小型サンショウウオの暮らす場所、身体のつくり、一生の様子などを豊富なビジュアルとともに紹介しています。なかでも滅多に見られない産卵の様子は必見です。
世界には約100種の小型サンショウウオがいますが、日本にはその半数にあたる約50種が生息しています。野外で観察することが難しいものの、アクア・トトぎふでは5種類を観察でき、展示によってはさらに多くの種類に出会えるかもしれません。
ゴールデンウィークなどの機会にこの本を片手に訪れてみませんか。
(対象 小学中学年から)
■絵本

「いいにおいのおならをうるおとこ」
・作: ジル ビズエルヌ∥文
・絵: ブルーノ エッツ∥絵
・出版者: ロクリン社
おならはクサイ!! という先入観が、みごとにひっくり返されるお話です。
財産を分けることになった、お兄さんと弟がいました。欲張りなお兄さんはお金も宝石も家畜もひとりじめにします。弟は、年を取った犬を1匹もらっただけでした。その犬が、竹に生まれ変わり、灰になり、灰から出てきた豆を弟が食べると・・・・・・、思いもしなかった幸運にめぐまれます。それを聞いた欲張りなお兄さんは弟と同じことをしますが、大変な騒動が起こって予想外の結末を迎えるのでした。子どもたちに大ウケまちがいなしの、フランスの絵本です。
(対象 6歳から)