「図書コンシェルジュ」とは?
図書館職員がコンシェルジュ(案内人)となり、毎月おすすめの本をご紹介するコーナーです。《絵本》《児童書》《一般書》など、幅広いジャンルから「ぜひ読んでほしい1冊」を選んでいます。
何を読もうか迷ったときや、新しいジャンルに挑戦したいとき、ぜひ参考にしてみてください。
■一般文学

「ことり」
・著:小川洋子
・出版者:朝日新聞出版
ボランティアとして幼稚園の鳥小屋の掃除をしていた「小鳥の小父さん」と呼ばれる男性が亡くなっったのを発見されるところから物語は始まります。両親の残した家に暮らし、毎日をルーティーン通りに淡々と過ごす小父さんには一人の兄がいます。兄は、人間の言葉を話さず鳥のさえずりのような独特な言葉を話し、小父さんだけがそれを理解することができました。周囲から見れば社会から外れているように見える兄弟の絆と静かでひたむきに生きた小父さんの一生を描いた作品です。
(対象 一般)
■一般書

「岩佐美代子の眼 ~古典はこんなにおもしろい~」
・述:岩佐 美代子
・聞き書き:岩田 ななつ
・出版者:笠間書院
国文学者・岩佐美代子のオーラルヒストリー。曾祖父が渋沢栄一、父が民法学者の穂積重遠(ドラマ虎に翼・穂高先生のモデル)、昭和天皇内親王のご学友を務めた氏は、研究者でありながら宮様に仕えた経験・心情のある「女房の眼」を持つ国文学者でした。
穂積家の思い出、宮様のこと、戦中・戦後の出来事、子育て介護ののち独学で研究を始めたこと、夫と死別し国会図書館で働き出したこと、非常勤職員の待遇改善運動やセクハラ裁判支援を行ったこと、古典文学のこと…興味深いエピソードばかりの本です。
(対象 一般)
■児童書

「にっぽんのクマ ~“クマのすべて”がわかる~」
・監修:山﨑 晃司
・出版者:カンゼン
最近、日本中を騒がしているクマ。クマについてみなさんはどれくらい知っていますか?
クマのイメージは?昔話に出てくるようなやさしくてかわいらしいイメージ?それとも襲いかかってくるようなおそろしいイメージ?後者のイメージになってしまった人もいるかもしれませんね。クマはもともとおくびょうな動物です。人里に入って農作物を荒らしてしまったり、人を襲ったり、なぜそんな風にかわってしまったのでしょう。
この本は、クマの生態を知ることから人との関りを探り、人とクマがよりよく共存することが、大切だと説いています。クマに突然、遭遇してしまったら、あなたはどうしますか?その身を守る方法も書かれています。
(対象 小学中学年から)
■絵本

「タコとだいこん」
・作:伊佐久美
・出版者:講談社
あるひ、赤色のタコはおもいました。「だいこん たべたい」
海にすむ赤色のタコのだいこん探しの冒険がはじまります。だれにもみつからないように小さな黄色い荷物をかつぎ、夜にそおっと、そおっと、海のなかから陸のだいこんをとりにでかけます。月明かりのなかでも陸は遠くてみえません。ようようタコは海岸にたどりつき岸をずるずるのぼります。「よいしょっと」さっそくみつかってしまいます。
タコは無事だいこんをたべることができるのでしょうか。
(対象 幼児から)