「図書コンシェルジュ」は、毎月、図書館職員がおすすめの本を紹介するコーナーです。
《一般書文学》、《一般書》、《児童書》、《絵本》から1冊ずつ紹介しますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!貸出中の時は、予約ができます。《一般書文学》
『三十代の初体験』 羽田 圭介/著 主婦と生活社 作家業を生業としている著者は、小説の執筆、日々の家事など、自分で組んだルーティンを淡々とこなすような性格なのです。あるとき、ただの惰性で続けていることを必要以上にやる、新たな選択肢や新しい経験をする機会を最初から除外してしまっているクセがあるのではないか、と気づきます。 そんなところに、週刊誌から連載エッセイの依頼が来て、これまで体験してこなかったことを体験するのはどうだろうか、という流れに行きつきます。
突如として始まった40個以上の著者の『初体験』。愉快な写真とセットのドキドキワクワクのルポルタージュがあなたを『初体験』に誘うでしょう。
(対象 一般)
《一般書》

『最強に面白い!!哲学』 伊勢田 哲治/監修 ニュートンプレス
日本語の「哲学」という言葉ができたのは明治時代ですが、始まりは約2500年前の古代ギリシャ時代までさかのぼります。ギリシャ語で「知を愛する」という意味の「哲学」。
思想や論理によって知を得る「哲学」と観察や実験によって知を得る「科学」は17~19世紀頃に分かれたと考えられています。有名なガリレオもニュートンも哲学者だったことになります。
よくわからない、難しいイメージの「哲学」をイラスト、4コママンガ、コラムとともにわかりやすく説明しています。この本を読むと「哲学」を今までよりちょっぴり身近に感じられるかもしれません。
(対象 一般)
《児童書》

『SDGsを実現する2030年の仕事未来図 1巻 人を守る・楽しくさせる仕事』
SDGsを実現する2030年の仕事未来図編集委員会/作 文溪堂
SDGsとは、だれひとり取り残さない、よりよい社会をつくる世界的な約束、持続可能な開発目標です。17の「ゴール(大目標)」と169の「ターゲット(小目標)」からなっています。ゴールの1から15は「社会」「経済」「環境」の3分野の課題、ゴール16と17は分野を横断する課題です。
未来の自分がどんな仕事をするのか、どんなふうに社会とかかわっていくのか、SDGsのゴールの年である2030年を思いめぐらせながら、考えてみてはいかがでしょうか。
この本は全4巻で「人を守る・楽しくさせる仕事」「よりよい社会をつくる仕事」「地球環境を守る仕事」「平和をつくる仕事 開発援助・協力を進める仕事」が紹介されています。SDGsの実現のために、求められている新しい仕事が、写真やイラストでわかりやすく紹介されています。読みやすい本なので、自分と社会の未来のためにぜひ手に取ってみてください。
(対象 小学高学年から)
《絵本》

『かあさんのいす』
ベラB.ウィリアムズ/作・絵 佐野 洋子/訳 あかね書房
物語の主人公は女の子。おかあさん、おばあちゃんと三世代の女性だけで暮らしています。
女の子は毎日、毎日、家族と一緒に大きな瓶に小銭をためていきます。女の子がなぜお金を貯めるのか、何が目的なのか。それは物語が進むと衝撃的な事実とともに分かります。
悲しい出来事があったにも拘わらず、近所の人たちからの親切や愛情に支えられ、前向きに暮らす一家。その姿にとても胸を打たれました。物語は続編の「ほんとに ほんとに ほしいもの」「うたいましょう おどりましょう」とで三部作になっていて、どれもおすすめです。
5月の第2日曜日は母の日です。これらの三部作を手に取り、家族の絆や温かさについて考えてみませんか?
(対象 小学低学年から)
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